The
Borderland ・・・・・ ウィリアム・ホープ・ホジスンの世界 |
目次 |
The Stone Ship |
著作紹介 |
―沈黙の家から― ・四大長編の執筆時期について ―試訳― ・The Goddessof Death |
邦訳書誌データ
1. 海ふかく アーカムハウス叢書 2, 夜の声 創元推理文庫
英語圏書誌データ 1. The Luck of the Strong 2. Avon Fantasy Reader No,9, 1949 3. Deep Waters 4. Masters of Terror Vol.1 5. The Collected Fiction fo William Hope Hodgson vol.3/ ※ほか、多数。
ストーリー 熱帯地方の、陸地などない海の真ん中で、真夜中の闇の向こうから、まるで小川でも流れているかのような、水の流れる音が聞こえてきた。波の音ではない。奇妙な話だが、それに続いてなんともいえない悪臭が漂ってくる。その音の正体は、海に浮かぶ、石で出来た船の船腹から絶え間なく流れ出る水の音だった。臭いも、その船から漂ってくる。
解説 ホジスンの、大量生産的に書かれた後期作品郡の中では、最も完成度の高い作品のひとつ。何とも言えない、潮の腐った匂いのような生々しさがある。長い年月を経て、船体がすっかり石化してしまった船と、そこに生息する深海の生物、それに海底の泥。ホジスンにしか書き得なかった世界である。 |
―長編 ―
<ボーダーランド三部作> ―連作短編集― ・幽霊狩人カーナッキ ―短編集― ・Men of the Deep Waters ―詩集― ・The Calling of the Sea ―短編作品― ―既訳短編― ・夜の声 ―未訳短編― ・The Albatross |